運転に適したメガネ選びの基本
メガネなどの視力矯正器具は、原則として遠くのものが見えるようにするといった役割を持っていますが、運転用のメガネを作る際には、レンズ選びが大きなウェイトを占めます。運転免許更新で行われる視力検査に合格するためには、最低でも普通自動車なら裸眼で0.7以上、大型自動車では裸眼で0.8以上の視力が必要となります。そのため、昼間のみの運転が主流となる場合は両目の視力が0.9程度、夜間も含めて運転する可能性がある場合は1.0程度のレンズにすると、遠くのものがはっきりと見え、疲れにくい運転をしやすくなります。
視力矯正と並んで重要な要素として、夜間走行の際に発生しやすい対向車両のハイビームやヘッドライトの光を緩和する機能が備わっている、遮光性のレンズも不可欠と言えます。
運転用メガネにあると便利な機能
長時間の運転でも疲労が蓄積しにくい点に基準が向かいがちなメガネ選びですが、自動車の運転専用という性質上、車内に長期間置きっぱなしといったケースも考えられます。とりわけ夏場など気温の高い環境では、車内の温度上昇対策や日差し避けなどが運転における課題の一つとなります。運転中など車内温度上昇によるレンズの変形を防ぐためには、遮光性に加えて耐熱性の高いレンズ選びも重要となってきます。一部のメガネショップでは、こうした機能が標準で備わっているケースがあります。 さらに、路面の照り返しや日差し対策を考慮して偏光レンズに変更すると、運転時に受ける光の対策は万全となります。視力や運転中に入ってくる光だけではなく、気温や日差し対策などの面も考慮すると、より快適な運転用メガネ選びが可能となります。